このページでは、「大交流時代」「人口」「経済」という面から、これからの数値的な予測をまとめてみたいと思います。数値の予測は、いずれも国際機関等が出しているもので、一定の信頼性はあると思います。しかし、それを解釈・分析は、あえて、ここでは行いません。

なぜなら、どのような解釈・分析が必要かは、このページをご覧になる各人によって異なるからです。

しかし、いずれ、どのような立場の日本人にも、これらの影響を受ける時がきます。その時の為の準備に、参考になれば幸いです。


大交流時代をむかえる世界

まずは、この地図を見てください。何を、お感じになるでしょうか?

・アメリカは、着実に人口を増やす

 (2010年3.19億人⇒2050年4億400万人)

・ヨーロッパは人口を減らす。

・アジアは人口を増やす。

・アフリカは、約2倍に人口を増やす。

・アラブ諸国も、オセアニアも、中央・南アメリカも

 人口を増やす。

・インドが人口世界一になる。

・日本は、順位を落とす。

・人口2億人以上の国は2014年5か国⇒8か国へ増加。

・地球の人口は91億人を超え、やがて100億人を目指す。


<世界人口70億/どうなる日本経済>

 

その結果、世界は、大規模な人口の流動時代に突入すことが予想されています。


国と国を移動する、国際観光も、新興国の経済発展と共に、拡大をしてゆくと考えられています。その一つである「国際観光到着客数」は、2010年の9.4億人から、2030年には、18.09億人と、倍増すると予測されています。


観光立国の推進について(観光庁)

世界の観光受入人員は、現在、トップはフランスの8400万人です。日本が、訪日外国人2000万人を達成すれば、16位のギリシャを抜いて、15位になります。


世界の観光客数(受入数) 国別ランキング統計・推移

『Tourism Highlights 』by WTO


世界は人口の拡大と共に、確実に交流人口を増やしています。日々、拡大しています。交流人口には、それを送り出す地域と、受け入れる地域が必要です。受け入れる人員が多い所が、今後。経済やビジネスを発展させ、地価を維持・向上させてゆくことは、容易に想像ができます。


あなたは、これから、どこで、どんな生活をし、子供に何を残すでしょうか?

もしくは、何も残さないでしょうか?


人口からみる世界の変化

世界の人口は日々、変化しています。下記のサイトでは、それを、詳しく分析、説明しています。

 

世界の将来推計人口 国別ランキングと推移

 

日本の人口は、世界の中で、今後、以下のように推移することが予想されます。

2013年 第10位

2050年 第16位

2100年 第29位


あまり知られていないことですが、日本の世界に対する人口のシェアは、江戸時代の3.9%が最高です。現在、そのシェアがだんだん落ちて行っている状態という事ができます。

現在、国連加盟国は、195か国です。少なくも人口の面では、日本は今後、どんどんお「普通の国」になってゆくと考えられます。

いくつか、この問題を考える参考ページを記載いたします。

こうした人口の増加と共に、世界は変化してゆきます。その変化が、誰かにとって、良いものであろうとそうでなかろうと、日々、変化してゆきます。

対応がうまくできた人、地域、企業、国が繁栄し、できなかったところが没落してゆくことは、歴史が証明をしています。我々も、人類の歴史の中では、1人の登場人物に過ぎません。


重要なのは、こうした時代の中、何を行ってゆくかです。


GDPから見る世界の変化

まずは、データから見ていきましょう。


日本は名目GDPにて、世界第3位(上記)です。

そして、世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキングでは、第27位です(右記)。

これを、高いと判断するか、低いと判断するかは、意見が分かれるところです。

ちなみに、一人あたりのGDPでみると、現在、経済破たんで揺れているギリシャは39位。EUの中でも経済状態が悪いと言われているイタリアは日本27に続く28位。スペインは29位です。

ただし、2008年に政府の財政破たんが話題となった、アイスランドは14位ですので、この指標自体が、「国の財政」とは、あまり関係がないことが分かります。

 

いずれにせよ、ここで申し上げたいのは、日本は、一人あたりのGDPでは、もはや普通の国になっており、かつ、少子高齢化などを考慮すると、今後、ますます、世界の中の経済的な地位は下げざるをえないであろうということです。


そして、日本に住む我々は、その環境下で生きてゆくという事です。

 

以下、いくつか、参考になるサイトを掲載します。

 



かつての日本が、世界で、どのような立場にあったを象徴するのが、下記の表です。1995年当時、日本の名目GDPは、世界第2位でした。しかも、アメリカが約76,000億ドルに対し、日本が約53,000億ドルで、あわやアメリカに方を並べるか?というレベルでした。当時、中国のGDPは世界第8位。約7,500億ドルでした。

2013年には、状況が一変します。アメリカが約174,180億ドルと、1995年から約2.2倍の規模になったのに対し、日本は46,160億ドルで、1995年い比べ、数字を落としました。中国は、103,800億ドルと、1995年い比べ、約14倍に伸ばしました。


その他、1995年と2013年の比較では、下記の分析ができます(単位は億ドルです)

イギリス  12,350(5位)⇒ 29,450(5位) 確実な成長。順位変わらず。

ドイツ   25,920(3位)⇒ 38,590(4位) 堅実に、徐々にGDPが上げています。

フランス  16,100(4位)⇒ 28,460(6位) こちらも堅実に上げています。宿敵イギリスに敗北。

イタリア  11,710(6位)⇒ 21,470(8位) 意外と頑張っています。ブラジルに抜かれる。

ブラジル    7,860(7位)⇒ 23,530(7位) 順位は変わらないものの、伸び率がすごい。

タイ      1,680(26位)⇒3,730(32位)   アジアの成長国。意外と順位を落としている。

ポーランド   1,390(31位)⇒5,460(23位)   さりげなく、かなり順位を上げる。

赤道ギニア      1.4(172位)⇒143(119位)    隠れた、大躍進国。


これに、2050年の予測も加えて考えると、より一層面白い分析ができることでしょう。ただ、非常に気になるのは、どんなに順位が低い国でも、数値自体は、上がっているという事です。それに比べ、日本は、数値を下げています。そうした国は、あまりありません。これが、海外から見ると、「失われた20年」とも言われ、政治や経済に何か、他国では考えられないような問題があるのではないかと、不思議に思われている部分です。


比較



そのほか、参考になりそうなサイトを掲載いたしました。

1995年の日本と世界

Web上でも、1995年当時の日本のすごさが、話題になっています。

最後に

このページでは、あえて、様々なデータをまとめることに徹しました。これを踏まえて、我々は、日本と世界を繋ぐことに、大きなビジネスチャンスと生き残りの可能性を感じ、挑戦をしてゆくつもりです。

もちろん、貿易・商社等を通じて、これまでも、日本と世界は経済的にも、深い結びつきがありました。


しかし、これからの結びつきは、これまでとは、異なると我々は予想しています。一言で言うと、個人や小さな組織レベルでも、繋がりを作りやすい時代になります。また、海外の人々もそれを望んでいます。背景には、インターネットをはじめとした、圧倒的な情報インフラの向上と、ビジネスの質の変化があります。逆に言えば、世界との繋がりの中でビジネスの発展に成功をしたところが、その分、内部留保を高め、資金力をつけ、出来なかった所や同業他社を吸収してゆく時代になってゆくと予測しています。

それが、地域レベルや個人レベルでも行われてゆくのが、これからの時代なのです。


第三の開国は始まったばかりです。規模の大きな所は、変化についていけない可能性もあります。小が大を呑み込むことも、これから増えてゆくでしょう。大変面白い時代に我々は生きているのです。